花組公演「ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—」紹介

こんにちは、管理人のちゃび(@zukamoku)です。

私はライブビューイング(以下、LV)で観劇してまいりました。今回なぜ千秋楽がLVでなかったのか謎。キキちゃんの花組最後の公演だったのに…泣

後日、スカステのタカラヅカニュースで千秋楽の映像見れたから良いけど。でも!何かーーーってモヤモヤする。

作品はハートウォーミングと言いつつ、かなり辛い話なんだけど最後は不思議と優しい気持ちになれます。何とも形容し難い感動です…

外部公演のためDVD発売は少し先になるでしょうが、もし今後映像で見る機会がありましたらぜひ家族や恋人など大切な人と一緒に見てみて欲しいです。

ややネタバレOKな方だけどうぞ

概要&ざっくり感想

クリス・ヨハンソン/明日海 りお

この物語の主人公。フラワーアーティスト兼、Hanna’s Florist(花屋)の店長。デンマーク名門貴族の血を引くおぼっちゃま。物語は彼のファミリーヒストリーを軸に核心へと迫る。

ミア・ペルコヴィッチ/仙名 彩世

内戦の傷跡が残るクロアチア(旧ユーゴスラビア)から、心機一転仕事を求めロンドンへやってきた。故郷では幼い弟を地雷で亡くしている。

アベル・ヨハンソン/芹香 斗亜

クリスの父。回想シーンでしか登場しないため、キキちゃんの見た目は若いままです。デンマーク名門貴族の長男。

ハンナ/舞空 瞳

クリスの母。同じく回想シーンでしか登場しない。野山で花を摘んで、花屋を営んでいたかなりの不思議ちゃん。ハンナの生き方、考え方は息子クリスの作品性に大きく影響している

他、登場人物はこちらを参照されたし(珍しい配役表…何故にPDF?)

あらすじ

ロンドンの閑静な高級住宅地ハムステッドヒース、その一角に一軒の花屋があった。デンマーク人のフラワーアーティスト、クリス・ヨハンソンが営むその店の名は、“Hanna’s Florist(ハンナのお花屋さん)”。自然との調和に包まれ、地元の人達からも愛されるその店には、心癒される穏やかな時間が流れていた。ところが、ある日、クリスの作品が栄誉あるフラワーコンペティションに入賞したことで、大きなビジネスチャンスが訪れる。トップフローリストとしての成功を目指すか、それとも・・・?そんな時、クリスは、仕事を求めて東欧からやって来たミアと出会い、次第に、自分の心の声に気付かされていく。故郷デンマークの森への郷愁、そして“Hanna’s Florist”という店名に込められた想いとは・・?
世界中から人が集まる街ロンドン、そして自然豊かな北欧を舞台に、21世紀を生きる我々が求める本当の幸せ、人生の豊かさを問いかけるオリジナルミュージカル。花組トップスター明日海りたおの爽やかな魅力と共に、ハートウォーミングなひと時をお届け致します。

引用元:宝塚歌劇団

座付きの脚本家が書くあて書きは良いですね。組子一人一人の性格や今までの役者としての道のりを知ったうえで今後への期待を込めた役を与えている、そんな風に感じます。時代設定もあえて明日海りおがトップに就任した2014年にしてあり、当時の葛藤や苦労を乗り越えた喜びを芝居に反映させています。

花屋を演じる生徒達もより芝居のリアリティーを高めるためニコライ・バーグマンという有名なフラワーアーティストの方を招いて講習を受けていました。ニコライ・バーグマンと言えば「フラワーボックス」が有名ですね。私も知り合いの誕生日祝いに贈ったところ大変喜ばれました。普通の花束と違って箱に入っているので花瓶に活け直す必要がなく、デスクやリビングなどにも飾りやすいです。この講習の甲斐もあってかみんな花の扱いが自然体で変に気になることはありませんでした。音くりすちゃんの仕事できる女感すごいです。

ミア演じるゆきちゃんの衣装がね、おしゃれなんだけど「モサイ」という絶妙なさじ加減でした。普段は貫禄があってオーラも色気もムンムンのゆきちゃんがあんなさえない女もできるなんて、彼女の役幅の広さを改めて痛感しました。

組長はそのお人柄が感じられる、優しいお芝居。じゅりあさんは派手な衣装のパワーも相まっていつもの如くパンチ強め。瀬戸さんはホントただのイケメン。スーツ姿が似合います!

あ、衣装で言うと…最後のショーで着ていたマリメッコ柄のシャツ(^-^; うおっ!てなりました…(アレはおしゃれなのか?管理人はビミョー!ってなりました)

タイトルに「お花屋さん」などと付いていますが、この作品は決してほのぼのしていません。作中には差別・争い・貧困など人間の醜い部分や弱い心が多分に描かれています。正直見ていて何度も辛くなります…。でも、この作品の最後には「人間て本当にどうしようもない生き物だけど、捨てたもんじゃない、少しは良いとこあるよ」「さ、元気出して」って言われてるみたいな気がしました。ハートウォーミングってこういうことか~とじーんときます。

この作品が見る人に与える感動は普遍的です。この世に生を受けたからには必ず両親がおります。生きているからには少なからず苦悩も。そして幸運にも愛する人ができることもあります。

作品ほどドラマティックで無くとも、これまでの人生を想起して共感することができます。「あなたのことであり、私のことでもある」と言うのは芝居であれ彫刻や絵画であれ、作品を作る上で大切な要素だと私は思います。

サニーのおねがい

作中に出てきた絵本の話をすこしさせてください。主人公のクリスとミアが図書館で偶然出会うシーンがあるのですが、そこに出てくるのがこの絵本です。


サニーのおねがい 地雷ではなく花をください

地雷が如何に非人道的な兵器であるか、またこれらを撤去する活動を教えてくれます。この絵本の主人公サニーちゃんは地雷を撤去するかわりに花の種を植えていきます。

「ひとつほったら花の種、ひとつとったら苗木一本。」

もとの地球を取り戻すためにサニーちゃんは日夜世界中を飛び回っています。この絵本の初版は1996年、たちまちこの絵本の評判が広がり翌年には続巻が出ました。その翌年にもまた続刊が…現在この「地雷ではなく花をください」シリーズは全6冊あります。そしてここが一番重要なのですが…

この絵本を購入することで、その収益を対人地雷の除去のために活用してもらえます。 1冊で地雷原10㎡が安全な土地に生まれ変わります。

そうとは知らず、図書館で借りて読んだくちです。お恥ずかしい(^_^;

1冊1500円ほどなので無理のない程度に購入してもらえると、サニーちゃんもクリスもミアも喜ぶんではないかな~と思います!感想や批評はTLや他ブログでも観ましたが、この絵本のことを書いてる人は少ないのかな?と思って紹介してみました。

それでは今回はこの辺で…

さよ~な~ら~│´ω`)ノ

ABOUTこの記事をかいた人

ちゃび

宝塚と百合を愛するサラリーメン。初観劇は2014年「宝塚をどり、明日への指針―センチュリー号の航海日誌ー、TAKARAZUKA 花詩集100!! 」時々twitterやらpixivでお絵描きもしています。ゆるーい観劇ライフを推奨していく所存。